梅田から淀川一本挟んだ向かい、淀川区役所などもある区の中心的地域。阪急電鉄の各路線が集結するターミナル駅でもある。駅の東西にそれぞれアーケード商店街が伸びており、年中人通りも多く非常に栄えている。特に十三交差点南西側の「栄町通り」付近は大阪らしい下品な繁華街やホテル街が広がっていてダークサイドしか目立っていないが、大阪屈指の進学校である府立北野高校、医薬品メーカー・武田薬品工業の大阪工場といったものもある。
歴史・街のうんちく
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街のツッコミどころ

しょんべん横丁/阪急十三駅西口改札を出た真ん前にある、戦後のドサクサで出来たような建物ギュウギュウ詰めの呑み屋街。昔は飲食街内にトイレがなく泥酔者が道端で小便していたことからマジで小便臭かったので、今もこの名前で呼ばれている。2014年3月に39店舗が丸焼けになる大規模火災が起き、路地裏の風景が一変した。防災も兼ねて道幅も昔より広げて復活しております。


波平通り/阪急十三駅西口改札を出て、しょんべん横丁の反対側(南側)に伸びる、正式名称「十三駅前西商店街」。パチンコ屋や如何わしい雑居ビルなんぞが立ち並ぶ裏町めいた盛り場だが、そんな場所に掲げられていたのがこの「鉄わん波平」なるパクリキャラの看板。大人の事情で、2012年中に撤去されました。


見返りトミー君/十三駅前「十三本一商店街」の新キャラクターとして2008年に商店街の入り口に設置された小便小僧の「見返りトミー君」。その由来は勿論、戦後の闇市から始まった駅前の「しょんべん横丁」から来ている。しまいには商店街の名前まで「十三トミータウン」に変えてしまう大阪過ぎるノリに失笑を禁じえない勢いだ。


栄町通り/正式名称「十三栄町商店街」。見ての通り、ミナミの道頓堀を思わせるかのようなゴッテゴテの繁華街となっていて、大阪市内の淀川以北では最大級の盛り場である。場所柄か如何わしい大人向けの店も多く、夜ともなると悪質な客引きが跡を絶たない。裏手にはイカニモなロケーションのホテル街。コロナ禍の今となってはどうか知りません。観光客の間では有名な「ねぎ焼やまもと」もこちら。


新北野のホテル街/十三という盛り場の夜の部門を引き受けるのは栄町通りとその付近のホテル街、さらに淀川通を挟んだ南側、新北野一丁目のホテル街となる。密集具合では栄町通りの裏手よりもこちらの方が上。大阪屈指の名門進学校「府立北野高校」の学生は毎日、十三駅から歩いてこのホテル街を横目に眺めながら通学している。橋下徹をはじめ相当数の有名人を世に送り出した抜群の教育環境である。


もといまロード/十三本町商店街のアーケードを抜けた先もまたアーケード商店街。正式名称は「十三元今里商店街」。土着民の生活に即したゴテゴテ下町仕様で一貫しており、非常に大阪らしさに満ちた商店街だが、近年増殖気味のベトナム人向け食材店や料理店も見られる。この辺の町工場で勤める中国人やベトナム人、結構多いようです。
公共交通機関でのアクセス
阪急京都線・宝塚線・神戸線 十三駅