大阪市大正区に所在する唯一の鉄道駅だったJR大阪環状線の大正駅、加えて1997年に延伸開業した地下鉄長堀鶴見緑地線の大正駅が区の北端部にあり、区の中・南部へは路線バスを使わなければ辿り着けない。鶴町方面への地下鉄の延伸計画も具体的には進まず。全国最大規模の沖縄出身者コミュニティがあり、区民の4人に1人は沖縄にルーツを持つと言われる。かつては貯木場や造船業が盛んな街として知られたが、今も大阪臨海部の重工業地帯としてハードコアな街並みが残る。
歴史・街のうんちく
街のツッコミどころ
大正駅前の呑み屋街/JR・地下鉄大正駅の周辺は結構な規模の盛り場になっている。やはり特徴的なのが沖縄系居酒屋がいくつも点在していること。大正区が全国最大のウチナータウンになっている事から、駅前でも手短に沖縄料理や泡盛を飲み食いできる環境にある。本当なら区南部の平尾や南恩加島に行くのが筋ですが、初心者にはこちらでも構いません。
ANTAGA大正/大正駅前にあったラーメン屋。そのネーミングセンスから「海援隊かよ」と突っ込んでしまうのはオッサンホイホイである。2017年、店主がイケない“葉っぱ”を店内に所持していた事から逮捕され閉業。まあ大正区だししょうがない。また提供していたラーメンに“葉っぱ”を入れていたとの噂もあるが真偽は不明。
三軒家中央商店街/大正区三軒家西、大正駅から最も近い場所にあるアーケード商店街。道なりに進むと三泉商店街、泉尾商店街とアーケードが南へ伸びているわけで、全部ひっくるめると結構な下町商店街なんですけれども、なぜか駅に近いこちら側は猛烈に寂れて廃レトロ感全開になっている。
難波島/大正区三軒家東三丁目。古くから木津川の中州にあった島で、江戸時代にあった開削工事で難波島・月正島に分割される。かつては処刑場もあったという土地だが、近代以降は造船工場が立ち並ぶ島になり、対岸の浪速区側とを結ぶ渡船場もあった。戦後は島の北端部が埋め立てられ地続きとなり、今も煤けた工業地帯が連なり独特の佇まいを見せる。島の南端部には「木津川水門」がある。
公共交通機関でのアクセス
JR大阪環状線 大正駅/地下鉄長堀鶴見緑地線 大正駅