大阪市福島区

野田阪神/野田/海老江

大阪市福島区

地下鉄千日前線の西の終着駅。阪神野田駅があるから「野田阪神」というのは、いかにも関西ならではの言語感覚である。駅前の複合施設・ウイステには阪神電鉄本社ビルがそびえていて“阪神の縄張り”感満載。駅周辺は福島区役所などもある区の中心的地域でもあり、アーケード街「野田新橋筋商店街」を中心に非常に栄えている。地下鉄・阪神・JRの三路線が交わる駅だが全て駅名が違っているので、一見の観光客には不親切。

歴史・街のうんちく

街のツッコミどころ

“地獄谷”という異様な名前がついてますが、単なる呑み屋街です
野田阪神新橋筋商店街と戦後のドサクサ横丁「地獄谷」 
大阪には「野田阪神」という地名があり地元民には何の違和感もなく使われている訳であるがそれは阪神電車本線の野田駅前の事を指している。阪神野田駅はJR大阪環状線の野田駅とは一駅分離れた位置にあり、JR野田駅のそばには地下鉄千日前線玉川駅、阪神野

地獄谷/野田新橋筋商店街を外れた一画にある呑み屋街。戦後のドサクサで出来た青線地帯が前身で、複雑に入り込んだ路地に狭小飲食店舗が密集する独特の町並みが形成されている。酔客が一度入ったら二度と出てこられない…そんな怪談混じりに“地獄谷”と呼ばれるようになったとか何とか。目の前の「新橋横丁」も含めて、仕事帰りのサラリーマンや労働者が立ち寄る赤提灯の街である。

福島区大開界隈は「松下幸之助創業の地」
【松下電器産業】福島区大開・野田阪神にある「松下幸之助創業の地」を巡る【パナソニック】
梅田から阪神電車で僅か二駅隣にある「野田駅」で降りる。ここはJR大阪環状線野田駅と区別するためか「野田阪神」と呼ばれる街でもあるのだが、私鉄の社名が頭ではなくケツにくっついた呼び名が地名として定着する例は珍しい。

松下幸之助創業の地/福島区大開界隈は“世界の松下”と昭和の時代に呼ばれていたパナソニックの前身「松下電器」の創業者・松下幸之助が初めて電気器具の製造を行ったという“創業の地”で、記念碑が置かれた大開公園や各種史跡が見物できる。道なりにある「野田阪神本通商店街」の愛称は“なにわの出世街道”。有名な関東煮の老舗「上田温酒場」などもあり、結局ここも呑んだくれるしかない大阪の下町である。

阪神野田駅のホームからも見える商業施設「ウイステ」

ウイステ/1992年にオープンした複合施設。駅前は雑然とした街並みなのにここだけ再開発したような格好となっている。元々は阪神電鉄国道線・北大阪線という路面電車があり、その操車場として使われていた土地だった。阪神電鉄本社ビルが併設。阪急阪神HDの系列なのに核テナントにイオンが入居している理由は、ここができる以前、現在の福島区役所付近にあった「ジャスコ野田店」(旧シロ野田店)の後継店だからだ。同店舗はジャスコ発足時の第一号店舗で、昭和44(1969)年に前身の岡田屋、フタギ、シロの三社が合併して設立された同社の本社もあった。

公共交通機関でのアクセス

地下鉄千日前線 野田阪神駅/阪神本線 野田駅/JR東西線 海老江駅

タイトルとURLをコピーしました