JR京都線で新大阪から2駅。かつては大阪の郊外都市だったはずの吹田駅とその周辺も、一周回ってくたびれた街並みが広がっている。駅の北側の広大なビール工場もそのままで、あとは失敗した感のある再開発タワマンを除けば山がちな北摂の街並みと、線路を挟んだ南側にはそれとは対照的な、大阪市内と大差ない下町風景が連なる。ちなみに阪急千里線の吹田駅は同じ駅名ながら700メートル程離れており、乗換案内もされていない。
歴史・街のうんちく
街のみどころ
メロード吹田/1996年に駅前再開発で建設された39階建て、高さ134メートルの超高層タワーマンションを中心とした商業施設。長らく北摂で最も高いビルの座に就いていたが、近年は千里中央のタワマンに抜かれる。階下のテナント群は空き店舗も多く賑わっているのはパチンコ屋くらい。
片山公園団地/吹田市出口町。JR・阪急吹田駅にも近い一画にUR都市機構の大型団地がある。昭和47(1972)年築の古い団地ではあるが、吹田市立中央図書館のある片山公園の目の前という地の利の良さからか、やけに賑わっていて子供の姿が多く見られる。土地は千里丘陵の南端部に掛かっていて山がち。北摂らしさも漂う住宅地だが、その裏側には「吹田朝鮮会館」なんかもあって、やっぱり大阪民国なのね、というオチである。
吹田さんくす/昭和54(1979)年に吹田駅周辺の再開発で出来た商業施設。駅前ロータリーを取り巻く形で1~3番館が連なり、JR高槻駅前のグリーンプラザたかつきに酷似している。元ダイエーのイオン吹田店が核店舗として入っていて、ドムドムハンバーガーの店舗もある他、場末感どぎつい地下飲食街も併設されている。
旭通商店街/JR吹田駅の南側に連なる、古くからの商店街。駅前から続く通り道沿いが500メートルほどアーケード街になっていて、その多くは土着感強い個人商店で占められている。さらに裏通りの細い道沿いに「新旭町通商店街」もあり、そこはババ服屋と八百屋とキムチ屋などが並び、もはや老人の溜まり場にしかなっていない。
公共交通機関でのアクセス
JR京都線 吹田駅/阪急千里線 吹田駅
当駅最寄りの施設
- アサヒビール吹田工場
- 大和大学